アフターダーク風の小説

2020年9月23日水曜日

雑記

t f B! P L

 


9月23日 午前8時14分

私たちは大都市を上空の視点から眺める神の視点だ。今日は秋分の日で祝日。さわやかな秋晴れだ。新幹線が大都市の中を走行しているのがわかる。上空から見るとミニチュア模型のようだ。朝の太陽の光が新幹線の表面で反射し、ときおりキラッと光る。

ある男が新大阪駅に降り立つ。彼の名を高橋という。大腿の大きさにピタリと合っている薄茶のパンツに、黒色のシャツに、濃い茶色のたすき掛けタイプのバッグ。中背中肉だが、パンツのおかげでやや細身に見える。彼の目的地は決まっている。道標に従ってのんびりともせかせかともないスピードで、地下鉄の乗り場へ進んでいく。

ある女が男との待ち合わせ場所の最寄り駅に降り立つ。彼女の名を三ヶ日という。降り立った駅は、大阪市内の大規模なターミナル駅のひとつ。JRと複数の私鉄がここから放射線状に広がる。JRの駅の名称と私鉄の駅の名称が、同じ地にあるにもかかわらず異なるのが、この駅の特徴だ。男から指定された駅名は、私鉄の方の名称だ。この駅の13号出口の地上、と指定されている。彼女の服装は薄茶のパンツに白のブラウス。体はスリムで、スタイルの良い印象を受ける。背は女性としては高い方で、男の背とほぼ同じだ。

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