会社設立から10か月経ったので、雑感を。「設立前」編その1

2021年2月20日土曜日

雑記

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私は去年4月に、世間でいうところの「社長さん」になった。今回の"設立前"編では、設立前に何があったかについて、振り返ってみたいと思う。

実はまだ学生のころ、会社を作ってみようかな~と考えていた時期があった。当時は、株式会社が1人で1円から作れるようになる、といった、会社設立へのハードルが下がった時期。この新会社法が施行されたのは2006年だが、前年の2005年ごろからその話題があったのを覚えている。

私の初就職は、SNSを通じた人伝(ひとづて)だったので、当時までは一般的な就職活動をしたことがなかった。2005年は、初就職先がまだ見つかってないころに、今後どうしようかな〜と考えていたころ。会社設立が簡単になるとは言っても、肝心なのは起業ネタ。確固としたアイディアが出ない。


当時は情報商品というのが流行っていた。ウェブページで例えば「肩こりがなくなる方法」というページを公開する。「いい方法があるんです!」という文句でページの最後までさんざん引っ張ったあげくに「詳しい情報はこの資料をダウンロードしてください」と出て、ダウンロードは有料です、と。今だとそんなページを作ったらたいていの人は怪しいと思って敬遠するだろう。と思えるぐらい過剰な(商品への)ひっぱり具合。でも当時は引っ張られてお金を払ってしまう人たちがたくさんいたのだろう。


「いや〜、そんな商品の売り方、自分には向いてないな〜」みたいなことを考えつつ過ごしていくうちに、たまたまSNSの人伝で縁があり、初就職となった。それ以降今回の設立まで、起業という考えが頭に浮かぶことはなかった。


エイヤッと設立してしまってからアイディアを考えれば良い、という選択肢もあったと思うが、さすがに社会経験もまとまった金もない、慎重な大学院生の私にはできなかった。もし、エイヤッと会社を作っていたら、今どうなっていたか?とたまに考える。


結果論だが、いったん社会人を経験しておいて良かったと思う。当時の私の性格はひどいものだった。大学生活は基本的にひとりぼっちで活動。人や物に興味を持たないので、異常なまでにKY(空気読めない)の雰囲気を出している学生。


まあ、「ひどい」とは言っても、1点目の「ひとりぼっち」というのは社長さんにとってはそんなに悪い性質ではないだろう。確かに内向的なひとは起業には不向きだ。社長さんは外向的な人が多い。でも、内向的な社長さんも少数派だがいる。誰からも拘束されずに自分の裁量だけで物事を進めていける。ひとりぼっちには向いている。


「ひどい」の2点目である人付き合いの悪さは、1点目より致命的だろう。実際私は、社会人になってある程度揉まれて「KYを晒しだすと痛い目にあうのだ」ということをある程度学習した。


そんなわけで、人との接し方をスムーズにする術をちょっとばかり学習しながら、社会人を経験すること約15年。

("設立前"編その2へ続く)


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