視覚言語の類型論について[日本手話]

2021年5月5日水曜日

語学 聴覚情報保障

t f B! P L

作成:2021/05/05 18:13 更新:2021/05/05


日本手話をやっていて考えることのひとつが、孤立語・屈折語・膠着語・抱合語のどれにあてはまるのか、という点。

図書館にある本の1冊に「日本手話は中国語に似ている」と書かれてあった(本のタイトルがどうしても思い出せない)。て・に・を・は がないし、「単語は語形変化しない」と考えるならそうだな〜とは感じていた。つまり孤立語。

手話では非手指の部分は単語と同時にあらわれる。中国語では声調は単語と同時にあらわれる。だから中国語に似ている。と考えることもできる。

一方、「単語は語形変化する」とも考えられる。『説明する』『見る』『質問する』などの単語は、手形(向き)が変えることで、違う意味をあらわせるので、語形変化すると言える。だと、屈折語・膠着語。

さらにその一方で、香聾館というかたの考察がこれ。抱合語ととれる可能性も。

http://blue.ribbon.to/~korokan/exhibition/essay/82.html

/大雨が降り続く中/ は一単語で表すようだ。おそらく、/雨/ という基本単語に様々な要素が付加されて一つの節、または一つの文になるのだろう。抱合語に分類される音声言語をやったことがなかったので謎の類型だと思ってけど、そうか〜、抱合語とはそういう感覚の言語なのか。

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