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作成:2021/04/09 19:53 更新:2021/04/09
C言語は派手なビジュアル向きではない。でもこの本は、「入門者でもロールプレイング風ゲームや恋愛ゲームが作れる」ことにこだわっていると思う。
派手なビジュアルは、サポートサイトからダウンロードしたライブラリ(作者の自作?)を組み込むことで実現される。
この本で得られた(C言語にしては)派手派手な実装技術を、他の言語で応用できるか?。
部分的にはあるけど、汎用性があんまりないかなあ。ゲームに興味があるならUnityから入ったほうがいいかと。
この本を読んでゲームプログラミングを学べるかと言われても疑問が残る。
この本はむしろ、C言語の基本を押さえておくのに適している。入門者が進めていいのは4章または5章まで。変数、条件分岐、ループ、配列といった基本が学べる。
しかし、4章はいきなり高レベル応用になってしまうかも。
ループの例としてバブルソートを実装させられるが、3重ループを書かされる。逐次実行を理解していないと、何が起こっているのか理解できないと思う。
ここ(バブルソート)がよく分からなかったら少し(1ヶ月〜)寝かせて後でじっくり考えてみることをおすすめする。
1章:プログラムを作るための準備
2章:変数と計算
3章:条件分岐
4章:ループと関数
5章以降は、写経して動かしてみる分にはいいが、本当に写経になる。つまり、ポインタも構造体も入門者にはハードルの高い概念なので、わけもわからず書き写す感じ。写経が悪いことではないけど。少し寝かせて(3ヶ月〜)、その間に他の教材を試すなりし、改めて見直すと徐々に理解が進むかも。
5章:ループと配列変数の応用(ロールプレイング風ゲームを作ろう)
6章:文字列の処理(恋愛ゲームを作ろう)
7章:データ構造とメモリ管理(プラネタリウムを作ろう)
あまり今風(いまふう)ではないC言語をあえてやる理由は、将来どんなプラグラミング言語にもどっぷり浸れる下地ができるから。4章あたりで挫折しても、将来学べることが以降の章に眠っていると思うので、大事にとっておいてほしい。
というのが、一教師としての感想。実際この本を使って教えた生徒がいるということで。
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